Circle ◯ en
2022年11月12日 〜11月28日
会場 neutral(京都市北区)
人生って脈絡のない出来事の
連続だと思うんです
それが何であるかは
実はそんなに重要なことではなくて
その繰り返しや重なりが必要だから
僕らは延々と脈絡のないことを
繰り返すのです
neutral 北嶋竜樹
![052D0A5F-C58E-4EA6-8DD7-3A3A39DD2138.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_bdbdcfc301ba404bae4cf715f3321f88~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_843,w_1125,h_749/fill/w_383,h_255,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/052D0A5F-C58E-4EA6-8DD7-3A3A39DD2138_JPG.jpg)
![IMG_8735.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_f4529a6154924210afa0d1cd96552ce1~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_650,w_3024,h_2732/fill/w_383,h_346,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/IMG_8735_JPG.jpg)
01
The process of the cycle of life from birth to death is regarded as one result of " bearing fruit", and the red fruit is peeled off from the branches and eaten to express the cycle and universality of life.
Earth / heavy / sweet (universal)
Viburnum / Satsuma potato / Beet / Pumpkin
![IMG_8799](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_1f30475983cf403d88f191aa39103749~mv2.jpg/v1/fill/w_147,h_147,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/2e0c4c_1f30475983cf403d88f191aa39103749~mv2.jpg)
![IMG_8388](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_be83bb128fab4ef9a8be32183a43333a~mv2.png/v1/fill/w_49,h_65,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/2e0c4c_be83bb128fab4ef9a8be32183a43333a~mv2.png)
![IMG_8799](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_1f30475983cf403d88f191aa39103749~mv2.jpg/v1/fill/w_147,h_147,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/2e0c4c_1f30475983cf403d88f191aa39103749~mv2.jpg)
02
Some elements are mixed and imitated in a clean thing without "injury".
Experience that the contour can be felt by taste and smell even if it is not visible.
Water / oil / salt (clean)
Kelp / Kanpyo / Soybean / Pinus parviflora
![IMG_8835.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_4124e8c44ea849f4a813628ca5cfc744~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_146,w_3024,h_2732/fill/w_96,h_87,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8835_JPG.jpg)
03 秋は夕暮れ
薄い桃色や淡い紫色のグラデーションが
順繰りに身体に染み込んでは消えていく
まるでぼくが紅葉しているみたいだった
光の雫は葉をつたい流れ落ち
あっという間に夕間暮れになった
何事もなかったかのように
冷たい空気が僕を取り囲んでく
須恵器六寸皿:松葉勇輝
![IMG_8531.HEIC](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_3c977cafa9f64b16af1d40d6aff476c9~mv2.png/v1/crop/x_0,y_650,w_3024,h_2732/fill/w_96,h_87,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8531_HEIC.png)
04 檸檬と憂鬱
わたしが忌み嫌うものも
わたしが心底好きなものも
ほんとは同じもの
わたしを嫉み妬むのも
わたしを癒し慰めるのも
同じわたしでしかない
梶井は一顆の檸檬で
現実を心理で拭ったのだ
小さな爆弾が今を破壊し
わたしの中にある
憂さを晴らした
古常滑山茶碗:鎌倉時代
![IMG_8837.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_a78853b1924c4b54a8e788a2e342ad39~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_157,w_3258,h_2943/fill/w_96,h_86,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8837_JPG.jpg)
05 手紙
手紙はこちらに残らないからいい
メールやLINEみたいにいつまでも
目に止まっていちゃぁ心許ない
手紙はあちらに残るからいい
いつまでも残っていて欲しいと願うのも
それもまたいい
手紙はもらうと嬉しい
どんな顔で書いたのだろうとか
どんな場所で書いたのだろうとか
言葉の一つひとつから思いを馳せられるのもいい
手紙は書くのもいい
胸が締め付けられる思いも
淡いときめきも 全部見えないけれど
思いをしたためることができるから
手紙はいい、書くといい。
手紙はいい、送るといい。
白磁フラットプレート:打田翠
![IMG_8795.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_41c6af92ae1940e3b1430a3d00dac10c~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_146,w_3024,h_2732/fill/w_96,h_87,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8795_JPG.jpg)
06 たちのぼる思いの中で
ひんやりとした小さな部屋が
ゆっくりと霞んでくる
ほんの少し心を躍らせては
最後の片付けをささっと終わらせる
聞こえてくるあの機械的な音さえも
愛おしく思えてくる
白磁平皿:黒田泰蔵
![IMG_8894.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_74bd2d4b1a5b48e0ae57cecdedac6937~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_146,w_3024,h_2732/fill/w_96,h_87,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8894_JPG.jpg)
07 夜の光
たなびくように
奏でる言葉の調べ
汚れた心さえも
今となっては愛おしい
忘れはしないあの夜の光を
秋の蛍みたいに弱々しい光
冷えてきたね
さぁ帰ろう
高麗青磁 大鉢:14世紀頃
![IMG_8797.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2e0c4c_e23aca806ef54d498aeeed263a65ca32~mv2.jpg/v1/crop/x_0,y_146,w_3024,h_2732/fill/w_96,h_87,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/IMG_8797_JPG.jpg)
08 月うさぎ
昼の光を浴びたってほんとは変わりゃしない
君がほんとはずっとそこにいるのは知っている
幻みたいに消えたりするのは
月のうさぎがほんとは哀しい話だから
ねぇそうでしょ?
茶拭漆目弾き塗菓子椀:江戸時代