top of page
Circle ◯ en
2023年3月19日 〜 3月25日
会場 neutral(京都市北区)

人生って脈絡のない出来事の

連続だと思うんです

それが何であるかは

実はそんなに重要なことではなくて

​その繰り返しや重なりが必要だから

僕らは延々と脈絡のないことを

​繰り返すのです

neutral  北嶋竜樹

IMG_0288.heic
IMG_0405.JPG

01

 

The process of the cycle of life from birth to death is regarded as one result of " bearing fruit", and the red fruit is peeled off from the branches and eaten to express the cycle and universality of life.

 

 

Earth / heavy / sweet (universal)

Viburnum / Satsuma potato / Beet / Pumpkin

IMG_0409.JPG

02

 

Some elements are mixed and imitated in a clean thing without "injury".

Experience that the contour can be felt by taste and smell even if it is not visible.

 

 

 

Water / oil / salt (clean)

Kelp / Kanpyo / Soybean / Pinus parviflora

IMG_0505.JPG

03  怠惰な春の夜明け

ちょんと、扉を開けたのだけど

すっかり鈍ってしまったぼくの体は

隙間から漏れる暖かな春の空気ですら

何だか嫌気がさしていた

 

あぁ、、眩しい、、

 

きらきら舞う光の粒子に

思わず目を逸らした

 

そしてぼくの体は

すっかりと蒸発した

空っぽのコップのように

カラカラと音を立てて

転がっていった

 

白磁平皿:黒田泰蔵

IMG_0413.JPG

04  意味のある時間

あーあーあーあー

 

うーうーうーうー

 

がーがーぎーぎー

 

ぐーぐーげーげー

 

 

たまにはぼくだって

こんな意味のないことも言うのさ

 

でもね

こういう時間

ほんとはとっても大事なの

 

 

御深井丸 御深井焼き向付:江戸時代

IMG_0415.JPG

05  わたしのなかのわたし

「ねぇ、どう思う?」

 

わたしの中に居る小さなわたしが

そう話しかけてきた

 

 

「ちょ、ちょっと、まるで他人事のように

相談してくるじゃない。自分のことは

自分で決めてくれるかしら?」

 

思わずわたしはそう返答した

 

 

「だって頭の中に浮かんでくるんだもん

勝手にぶわーんって。わたしだって

どうすりゃいいのさって感じよ、全く」

 

時折はわたしはわたしと会話する

なんて言うか、こんな感じ。

古伊万里青磁平皿:江戸時代中期

IMG_0416.JPG

06  ダイバーシティ

ほんとはね

分けれっこないの

 

ぼくも、君も、あなただって

みんな分けたがるけどね

 

いろんなものが綯い交ぜになって

世界はいつだって可もなければ不可もない

 

ぼくにとっての違和感や不快感は

だれかにとっての快感かもしれないわけだから

 

寛容さをもってそこにある

ただそれだけのことなのかもしれない

 

願わくば、その思いだけを分かち合えたら

それくらいがちょうどいいのかもね

黄瀬戸石皿 :江戸時代後期 栗木坪杓子:大正時代

古常滑山茶碗:平安時代 土器壺:杉謙太郎

IMG_0419.JPG

07  cheer

君は君のやり方で

やりたいことを

やればいいんだよ

 

恥ずかしいよね

うまくいかないしさ

 

わかるよ、とっても

 

でも他人の目なんか

気にすることないさ

 

 

無駄と遠回りは

いくらだってやっていい

 

それが一番の近道だってことは

きっと振り返った時わかるから

 

だから焦ることないよ

大丈夫

大丈夫だよ

 

さぁ行こう

 

 

高麗青磁 大鉢:14世紀頃

IMG_0422.JPG

08  思い出せない大事な忘れ物

あの日君の髪に触れたときの

微かな匂いとか、漂う空気とか

ぼくは丁寧に一つひとつ

手繰り寄せてみたのだけど

 

あれからちっとも思い出せなくなって

すっかり忘れ去られた王子様みたいに

空虚な気持ちに苛まれていた

 

あんなに好きだったのに

どうしたものか

全く参ったもんだよ

白磁汲出椀:黒田泰蔵

bottom of page